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中高一貫校の現役国語教師による、国語の参考書、問題集の紹介をしています。

現代文の参考書・問題集

 国公立や早慶などの難関大受験者は評論の頻出テーマの基礎知識を身につけておく。普段から新聞を読んだり、新書(ちくま新書岩波新書など)を読んだりして、現代社会に関する知識=常識を身につけておく。


① 現代文の読解 

現代文の勉強法をはじめからていねいに (東進ブックス TOSHIN COMICS)

現代文の勉強法をはじめからていねいに (東進ブックス TOSHIN COMICS)

 

 現代文は何を勉強してよいのかわからないという人がとても多い科目です。この本はわかりにくい現代文の勉強法や、読解方法のポイントを、漫画でとてもわかりやすく説明しています。私自身、出口先生の出口汪 現代文講義の実況中継(1) (実況中継シリーズ)

 

を使って受験勉強をしました。(問題を解きながらテクニックを身に着けたい人には実況中継シリーズは今でもおすすめですが、)漫画でわかりやすく現代文の読解を説明したこの本があったら、間違いなく購入して読み漁っていたと思います。出口先生の参考書は各社から出ていて、特に出口のシステム現代文 ベーシック編(改訂新版)をはじめとしたシステム現代文シリーズなどは種類も多くて、どれを購入してよいのかわからないという人も多いようです。出口先生の現代文読解法を身につける上では、それらすべての要素を網羅している本書が最適ではないかと思います。

 

 

入試現代文へのアクセス 基本編 (河合塾シリーズ)

入試現代文へのアクセス 基本編 (河合塾シリーズ)

 

 予備校の有名講師の名前を冠した参考書は、それぞれの個性が際立っていて、合う合わないがはっきりとわかれることが多いが、これはクセがなくてオーソドックスな良書。高2で現代文の受験勉強をスタートしようという人や、高3で、現代文が苦手で文章の読解のコツがわからないという人におすすめです。河合の偏差値60以上の人は「発展編」からやっても良いだろう。

 

 

得点奪取現代文記述・論述対策 (河合塾シリーズ)

得点奪取現代文記述・論述対策 (河合塾シリーズ)

 

 国語の国公立二次対策用の記述対策問題集は数が少なく、良書もあまりないのが現状だ。この得点奪取シリーズは、記述式の採点基準が明確に表されていて、解答作成のポイントが非常にわかりやすい。国公立二次試験で国語が出題されるという受験生にはかなりおすすめの問題集です。

 

②評論用語集・キーワード集

ことばはちからダ!現代文キーワード―入試現代文最重要キーワード20 (河合塾SERIES)

ことばはちからダ!現代文キーワード―入試現代文最重要キーワード20 (河合塾SERIES)

 

 おすすめ。評論の主要テーマの基礎知識を確認。これは、キーワード集というよりも、重要テーマ別の基礎知識を身につけることができる。たとえば、「身体論」と言われて、何が問題点で議論されているのか、説明できないようでは、入試問題を解く上での基礎知識が足りていない。重要テーマやキーワードについて、しっかりと概略を理解したうえで問題を解くことが得点につながるのです。

 

 

現代文キーワード読解[改訂版]

現代文キーワード読解[改訂版]

 

 キーワード集のベストセラー。類書がたくさん出ているが、そのほとんどは本書を真似して作ったのではないかと思われる。2015年に改訂されて、最新のキーワードが網羅されており、MARCHや関関同立レベルの文学部や、早慶以上の現代文受験者必携の書。

 

 

日本語チェック2000辞典

日本語チェック2000辞典

 

 某K塾の有名講師が推薦しているよう。今では現代文用語集の古典的名著。これを繰り返し読めば確実に教養が身に付くことは間違いないが、とにかくボリュームがすごいので、余裕のない受験生にはすすめない。比較的時間のある高1,2生が、受験を意識しないで、教養としての日本語を身に着けるために購入する方が適切かもしれない。

 

文学史(近代)

 

早わかり文学史 (中継新書)

早わかり文学史 (中継新書)

 

 近代文学史が楽しく学べる読み物。近代文学史の参考書はほとんどが無味乾燥とした問題集で味気がない。この本は、時代背景や文学者の個性についても触れられており、おもしろく学習できる。文学部の受験生や近代文学史が出題されやすい女子大の受験生にはおすすめ。