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中高一貫校の現役国語教師による、国語の参考書、問題集の紹介をしています。

中学入試国語の出典作品を読もう

中学入試国語の出典作品には傾向があります。

たとえば小説問題なら、道徳的な作品でなければ出題されません。中学入試の国語問題は、その学校の求める生徒像と重なることが多く、「教育的」に問題のない作品が好まれる傾向にあります。過去の出典作品から、繰り返し出題されることの多い作品で、なおかつ受験生のみなさんにぜひ読んでもらいたいと思う作品を紹介します。

 

 <小説>

小説問題は、学校によって出題の特徴がはっきり出ることが多いです。女子校であればやはり女流作家の作品や、女子が主人公の作品が好まれる傾向にありますし、男子校であれば、男の子が大志を抱くような成長譚が好まれます。出題される内容は、語句の意味に関する問題や表現に関する問題も出題されますが、やはり中心は心情の読解に関する問題です。ふだんから小説を読み慣れて、登場人物の心情変化を捉える練習をしておくことをすすめます。

 

クラスメイツ 〈前期〉

クラスメイツ 〈前期〉

 

 

きみの友だち (新潮文庫)

きみの友だち (新潮文庫)

 

 

14歳の水平線

14歳の水平線

 

 

晩夏のプレイボール (角川文庫)

晩夏のプレイボール (角川文庫)

 

 

くちびるに歌を (小学館文庫)

 

 

 <説明文>

 中学入試の説明的文章は、良質な文章が少なく、特定の作者の文章が繰り返し出題される傾向があります。昔から出題が多いのは、ちくまのプリマー新書や、岩波ジュニア新書です。その年の春から夏に出版されたこれらのシリーズの中から、必ずどこかの学校で出題されています。また、同じ作者でも、出版社を変えて似たようなテーマの作品を新しく出すことも多いです。過去によく出題されている作者の文章を読むことで、説明文独特の言い回しになれていく必要があるでしょう。

 

なつかしい時間 (岩波新書)

なつかしい時間 (岩波新書)

 

 

 

 

植物はすごい 七不思議篇 (中公新書)

植物はすごい 七不思議篇 (中公新書)

 

 

子どものための哲学対話 (講談社文庫)

子どものための哲学対話 (講談社文庫)

 

 

わかりやすいはわかりにくい? 臨床哲学講座 (ちくま新書)

わかりやすいはわかりにくい? 臨床哲学講座 (ちくま新書)